2か月ぶりのレッスン~ハーブにホッ

みなさま,いかがお過ごしですか?

日本も緊急事態宣言が解除される地域が増え,25日には首都圏でも解除され,ウィルスと共存する生活が始まろうとしています。

教室も少しずつ共生体制に入るために,ご要望のあった生徒さんと21日の金曜日に1時間だけお花の時間を作りました。アルコールナプキンや消毒液を用意し,3密にならないようにお席の配置も変えました。が,テーブルの配置を変えると照明を変えなければならないと気づきました。持続化給付金が必要かな。。(笑)

お席配置変更
教卓変更

レッスン日,空が明るくなったころ,久しぶりに仕入れに行きました。今回は,1時間で作成できる簡単でおしゃれ且つ安心感のあるデザインの予定です。いつもは数日前から構成が決まっているのですが,今回は「安心感」という課題があるのですっきりと決まらないまま仕入れに向かいました。ベース(器)を先に決めようと,資材屋さんにGo。目についたのがこれ。鳥かごバスケットです。市場に向かいながらアフタヌーンティの3段皿やフラワーケーキも考えましたが,いまいちピンとこなくて。。。これなら簡単におしゃれに活けられそう!

仕入れ先は日本で一番大きく,国内で初めてオートのセリの機械を入れた市場です。世界で一番古く大きいのがオランダのアルスメールという市場ですが,その次をいくような大きな市場です。2個のセリ場と一流の仲卸さんがたくさん並んでいて,質の高い花,新種や珍しい花を買うことができます。

うちはレッスン当日に買い付けに行く程度で,週に何回も買い付けに行く花屋さんとは違います。そういうこともあってか,市場では新鮮な気持ちというか,いつも初心者です。生徒さんの顔を思い浮かべながら,お花を選ぶのはまるで天国にいる気分です。今日は2か月ぶりの市場で,仲卸通りをゆったりと見て歩いていました。すると30年近くおつきあいのある仲卸さんが「宍倉さん!」と声をかけてくれました。

―どお?(コロナの影響は)大丈夫⁇―

―おかげさまで。。。でもレッスンは2か月お休みしてたわ。―

―やっぱり。。。レッスンはしょうがないよね。どう?(うちのお店に)寄っていってよ。―

―やっぱり再開レッスンには,ここの花を使わなくっちゃね(笑)―

飛びついたのはバラのアヴニール。う~ん。やっぱりこのバーガンディー,ローズ系っていうのかな,こんな色が好き!

お!ガーベラも捨てがたいぞ!いい色だし,大きさもちょうどいい!

ブライダルルージュの明るいピンクは生徒さんのお気に入りカラー。これはいれなくちゃ!

ふと見ると,「ティーツリー」と名札がついた葉があります。アロマオイル好きの方はすでにご存知ですね。

―これ,ハーブのティーツリー? 抗菌作用があるのよね。― と私。

―ハーブ系っていうか,森の香りがするよね。― と仲卸さん。仲卸さんとのこんな会話も楽しみの一つです。

ティーツリーってアボリジニの常備薬だったらしいです。抗菌抗炎症効果があって,切り傷や呼吸器系感染症に役立つとも言われています。(医薬的なことは調べてみてね。)

ということで,ウィルスに負けない?消毒の役目をするティーツリーをデザインに入れることにしました。薄いピンクのアスチルベも線がきれい♡

ところでハーブといえば,ラベンダー。これはイングリッシュラベンダーです。一鉢買ってきました。デザインに加えるのはほんの1本だけでかなりいい香りがします。玄関に香りのあるものをおくと「香切り」といって,邪悪なものを断つ意味があるそうです。ウィルスを断つ!(苦笑)

これからの新たな生活様式のためにも,ハーブを加えるデザインもこれからお伝えしていきたいと思います。

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