華やかなオーバルアレンジ
今回は,ケイトウを使ってオーバル風につくるレッスンです。
華やかなアレンジなのでパーティの装飾にぴったりです。特にハローウィーンパーティにケイトウを使ってのアレンジはにあいますね。ハローウィーンカラーは,赤,オレンジ,紫です。
千葉(東金) フラワーアレンジメント教室 ジューンフローラルでは、レッスンを受け付けております。

新しい花活けスタイル「雪卯流」と情操教育の学習塾


華やかなオーバルアレンジ
今回は,ケイトウを使ってオーバル風につくるレッスンです。
華やかなアレンジなのでパーティの装飾にぴったりです。特にハローウィーンパーティにケイトウを使ってのアレンジはにあいますね。ハローウィーンカラーは,赤,オレンジ,紫です。

千葉(東金) フラワーアレンジメント教室 ジューンフローラルでは、レッスンを受け付けております。

空いたプラスチックパックとチキンワイヤーを用意します。

プラスチックパックの周りに丸めたチキンワイヤーを巻きます。

パックのオアシスをセットします。



ジャスミンの蔓をチキンワイヤーに絡めます。

オアシスにはラウンド風にこんもりとお花を活けます。
千葉(東金) フラワーアレンジメント教室 ジューンフローラルでは、レッスンを受け付けております。

こより用の半紙を用意します

半分の長さで大小のこよりを作ります。
(小さなこよりは内側,大きなものは外側の花びらになります。)

こよりの根元をフラワーテープで巻き,
アートフラワーのペタルを大小で用意します。

花の中心はアートフラワーのペタルを丸めてワイヤリング,テーピングします。


中心のペタルの周りにこよりで作ったペタルを寄せ集めます。
このとき,小さなペタルを内側に,大きなペタルを外側にします。



こよりで集めたペタルの間にアートフラワーのペタルをいれます。
(グルーでつけるといいでしょう)

外側にアートフラワーの葉を添え,まとめてからリボンを巻きます。

ステム(茎)を半紙で巻くといいでしょう。


千葉(東金) フラワーアレンジメント教室 ジューンフローラルでは、レッスンを受け付けております。
レッスン花はレッスン日の夜明け前に仕入れにいくのだが,今回の花材は輸入花だけにした。というのも,緊急事態が緩和されたのは日本だけでなく,ランやトロピカルフラワーの輸出をしている東南アジアもそうだからだ。生徒にはほんの少しでも,他国と共存している感を味わってほしいと思う。WFCのおかげで各国に友人ができ,長年日本支部の連絡係(支部長ともいうが)として各国と連絡を取り合ってきたおかげで,引退した今も交友関係にある。国内を見ると時折,本当に引退したんだなあと寂しく思うときもあるが,サポート役として次世代を応援していきたいと思っている。
誰もが自粛のために住んでいる街で過ごしている。私の住んでいる街は人口も4万ほどの東京からの通勤圏内で,昔は城もあり,それなりのもめごともあったそうだが徳川家との歴史も持つ。現在は,私立大学が1つ,公立高校が2つ,私立高校が1つという田舎にしては文教的であるが,かなり閉鎖的である。ゆえに,井の中の蛙になりやすい。実は私もその一人で,大学に入って5月病になったくらいである。
私は地元の公立学校で育ったがかなり活発的だったと思う。というと学友会や部活動などを想像するだろうが,そうではない。中学校でも高校でも,校則に異を唱え,服装規定を変えたのである。といってもどんな靴下をはいたらいいかという些細なことだが。。。
中学2年の時に始まった。私が入学する2年前にセーラー服からブレザーとジャンバースカートスーツというおかしな制服に変わった。それも紺のブレザーやチェック柄ではなく,色鉛筆の青色一色のスーツでスカートにいたっては幅20センチの箱ひだであった。それだけでも不気味であるのに,靴下は白の三つ折りソックスであった。私立学校のセーラー服に三つ折りソックスという制服はとてもかわいいが,安っぽいサージのよれよれジャケット制服と三つ折りソックスでは,言葉は悪いが田舎臭さ満載である。思春期には美的感覚も養わなければいけないというのは私の持論であった。1年目はどうでもよくて無気力に過ごしたが,2年目に同志をみつけた!彼女とタッグを組み,『ソックス改革』を行った。
同志と私は,民主主義として校則を変えることを誓った。そして校則は生徒が快適に学校生活を送るために存在することを(勝手に)定義した。だから,校内全生徒の統計をとり(ほとんどの女子が三つ折りソックスに反対なのはわかっていた)データとして生徒総会で発表して議会にかけてもらおうと決めた。天は必要なものを与えてくれるものである。ことを進めるためにクラスの女子は全面的に協力してくれた。皆,カッコ悪い制服は嫌だったらしい。男子と言えば,後に国立大学に進学する男子は協力してくれたし,そのほかの男子はどこ吹く風で無関心だった。私たちはウーマンパワー旋風予備軍だったかもしれない。
民主主義案では,数種のソックスをはいたモデル写真をとり,その写真をもって各クラスをまわり,どのソックスが制服に似合うか全生徒の答えを集計するというやり方をとった。先生方が職員室に集まる朝の読書時間が最適だった。モデルになってくれる女子に,三つ折りソックス,白無地ソックス,ワンポイント付きソックス,太いラインが入ったソックス(当時流行っていた)という4種類のソックスをはいてもらい,顔から下写真を撮った。それもブレザーを着たスーツ姿,ブレザーを抜いたジャンバースカート姿両方である。私たちが望んだのは白無地ソックスだから,到底こんなのは許されないでしょ!という流行りソックスをわざと入れた。自由を望んで履きたいからではなく,あくまでも制服に似合ういでたちを主張できると思ったのである。
若いっていいなあと思う。外敵から守られた学校という塀の中で自分の主義主張を唱えることができる。学校側にとっては扱いにくい生徒であったが,彼らのストレス解消の代行でもあったとも思う。功あってか,『ソックス改革』は成功し,翌年からすべての新入生も在校生も三つ折りソックスではなく白無地ソックスをはくようになった。もちろん生徒総会で発表したのは同志であった。彼女のほうが弁も立ったしリーダーの素質があった。後に彼女は国立大学に進学し高校教員になった。私はと言うと,写真の現像代や撮影のためのソックス代を出す役割。。いわゆる材料を整えて,さあ準備開始よ!という立場。こういうのって一生変わらないらしい。。

ちなみに,高校は同志とわかれ,公立の女子校に進んだが,制服規定が同じく三つ折りソックスだったので,仲間がそろった2学年の時,再度ソックス改革(?)を行った。こちらは前年度に勇気ある先輩が『傘改革』(長年の「傘は紺たるべし!」を撤廃して自由な傘!にした。)をやっていたし,担任の先生が40歳過ぎでいらしたけれども中高一貫の女子校卒でおしゃれでいらしたことや,一年留学から帰ってきたばかりとか翌年留学予定のクラスメートがいて,フリーダム意識が強かったので結構楽に進んだ。もちろん,「勉強に服装は関係ないでしょ!」という超まじめな方もおいでだったが…。
こういう活動を自由に行えるのは,田舎の公立学校だからかもしれない。山武地域で最初のフラワースクールであるジューンフローラルは,フラワーアレンジメントへの偏見にかなりであったけれども気にならなかったのは,学生時代からのこういうフリーダムスピリットが残っていたからかもしれない。ただ思うのは,仲間には当然だけれども,闘争相手にも敬意を持たなければ成り立たなかっただろうということだ。そのことは,ガンジーやキング牧師の功績を読んでことさらに感じている。
みなさま,いかがお過ごしですか?
日本も緊急事態宣言が解除される地域が増え,25日には首都圏でも解除され,ウィルスと共存する生活が始まろうとしています。
教室も少しずつ共生体制に入るために,ご要望のあった生徒さんと21日の金曜日に1時間だけお花の時間を作りました。アルコールナプキンや消毒液を用意し,3密にならないようにお席の配置も変えました。が,テーブルの配置を変えると照明を変えなければならないと気づきました。持続化給付金が必要かな。。(笑)
レッスン日,空が明るくなったころ,久しぶりに仕入れに行きました。今回は,1時間で作成できる簡単でおしゃれ且つ安心感のあるデザインの予定です。いつもは数日前から構成が決まっているのですが,今回は「安心感」という課題があるのですっきりと決まらないまま仕入れに向かいました。ベース(器)を先に決めようと,資材屋さんにGo。目についたのがこれ。鳥かごバスケットです。市場に向かいながらアフタヌーンティの3段皿やフラワーケーキも考えましたが,いまいちピンとこなくて。。。これなら簡単におしゃれに活けられそう!

仕入れ先は日本で一番大きく,国内で初めてオートのセリの機械を入れた市場です。世界で一番古く大きいのがオランダのアルスメールという市場ですが,その次をいくような大きな市場です。2個のセリ場と一流の仲卸さんがたくさん並んでいて,質の高い花,新種や珍しい花を買うことができます。
うちはレッスン当日に買い付けに行く程度で,週に何回も買い付けに行く花屋さんとは違います。そういうこともあってか,市場では新鮮な気持ちというか,いつも初心者です。生徒さんの顔を思い浮かべながら,お花を選ぶのはまるで天国にいる気分です。今日は2か月ぶりの市場で,仲卸通りをゆったりと見て歩いていました。すると30年近くおつきあいのある仲卸さんが「宍倉さん!」と声をかけてくれました。
―どお?(コロナの影響は)大丈夫⁇―
―おかげさまで。。。でもレッスンは2か月お休みしてたわ。―
―やっぱり。。。レッスンはしょうがないよね。どう?(うちのお店に)寄っていってよ。―
―やっぱり再開レッスンには,ここの花を使わなくっちゃね(笑)―

飛びついたのはバラのアヴニール。う~ん。やっぱりこのバーガンディー,ローズ系っていうのかな,こんな色が好き!

お!ガーベラも捨てがたいぞ!いい色だし,大きさもちょうどいい!


ブライダルルージュの明るいピンクは生徒さんのお気に入りカラー。これはいれなくちゃ!
ふと見ると,「ティーツリー」と名札がついた葉があります。アロマオイル好きの方はすでにご存知ですね。
―これ,ハーブのティーツリー? 抗菌作用があるのよね。― と私。
―ハーブ系っていうか,森の香りがするよね。― と仲卸さん。仲卸さんとのこんな会話も楽しみの一つです。
ティーツリーってアボリジニの常備薬だったらしいです。抗菌抗炎症効果があって,切り傷や呼吸器系感染症に役立つとも言われています。(医薬的なことは調べてみてね。)

ということで,ウィルスに負けない?消毒の役目をするティーツリーをデザインに入れることにしました。薄いピンクのアスチルベも線がきれい♡

ところでハーブといえば,ラベンダー。これはイングリッシュラベンダーです。一鉢買ってきました。デザインに加えるのはほんの1本だけでかなりいい香りがします。玄関に香りのあるものをおくと「香切り」といって,邪悪なものを断つ意味があるそうです。ウィルスを断つ!(苦笑)
これからの新たな生活様式のためにも,ハーブを加えるデザインもこれからお伝えしていきたいと思います。


World Flower Council(WFC)という「花を通じて平和を」という国際団体があります。アメリカに本部があり40か国以上の方々が在籍しています。花業界の方が多いのですが,花を愛する人ならだれでも入会できます。メイン活動は毎年行われるサミットと呼ばれる世界大会です。オリンピックのように開催国が毎回変わり,たいてい4日間にわたって開催されます。初日は夜のウェルカムパーティーで始まり,2日目は観光,3日目と4日目はショー,そして最後にガラパーティで締めくくります。世界中から集まった人たちが一緒に花を活けながら楽しく過ごせるように,スケジュールが組まれます。私は会員になって20年経ちますが,世界中に友人ができました。

今回は2004年ラトビアで開かれたリガサミットのpart1を綴りたいと思います。

ご存知ラトビアはバルト三国の一つで,(他2つはエストニア,リトアニア)隣はロシアです。私はリガサミットの後にサンクトペテルブルクでのインターナショナルフラワーショーに出るというスケジュールでした。日本~フランス~ドイツ~ラトビア~ロシアからまた逆コースで帰国しました。リガからサンクトペテルブルクへは寝台電車で行ったのですが,深夜に電車内でパスポート検閲税関を体験しました。一人では不安ですが,WFCロシアメンバーがサポートしてくれました。

リガに話を戻しますね。ラトビアの首都リガについてびっくりしたのは,お洗面の鏡の位置がとても高いことでした。ラトビアの女性たちは背が高い,おまけに美人で肌がとてもきれいです。北欧の空気の賜物かなあと思いました。身長150㎝の私はお洗面では不思議の国にいる感じがしましたが,これがサミットのネームタグです。ウーマンパワーの国らしいですよね。もうボロボロですけど,お気に入りなのでお花のツールバックにずっと下げています。

サミット会場はリガのCity Hall,いわゆる公民館です。地元の文化会館よりもドラマチックな建物です。下の写真はショーの会場風景ですが,こんなステージでショーをしたなんて自分でも驚きです。(ショーは次の機会に。)



ガラパーティの会場はフロアが変わりますが,まるで貴族の舞踏会ですよね。こういうところで国際的なマナーを学ぶことができます。When in Rome, go as the Romans do. (郷に入れば郷に従え)若い方はどんどん世界へ出ていくといいと思います。ただし,礼儀作法を身につけてからね(笑)


パーティの生演奏は女性バンドです。当時の首相も女性でしたから,本当に才媛の国だと感じました。

今回どうしても見ていただきたいのがこれです。フラワーマウンテン。

こうやって町の中心につくるのですけど,町中の人たちがお花を1本ずつ持ち寄ってお花の山を作ります。祈りながらひとり1本ずつ捧げるそうです。知らない人同士が協力し合って大きなことを成し遂げる,素敵な国民性だなあと思います。


WFCメンバーもパーティの後,ドレス姿のままお花を捧げ祈りに行きました。




お気づきになりました?私たちが持っている花です…。パーティのテーブル装花がガラスベースに花丈をそろえた投げ入れのデザインでしたね。そうなんです。ガラパーティのテーブル装花はフラワーマウンテンに使用するためだったんです。余談ですが,パーティ装花も主旨を考える必要がありますよね。私もお客様が持ち帰ることができるように,たくさんのミニブーケでセンターピースを作ったことがあります。

フラワーマウンテンのそばでは,生演奏もありました。

次に控えるサンクトペテルブルクでのショーでも実感しましたが,このサミットで「花と音楽」は切り離せないと確信しました。1+1=100くらいになるかも。。。そのうえ,それが日常となっているこの国の人たちの芸術性の高さといったら。。
フラワーマウンテンにみた「1人一つが集まれば大成す」と「花と音楽のハーモニー」,私のフラワーライフの姿勢を確たるものにしてくれました。昨年,Juliaのショーで生演奏をお願いしたのもこういうspiritがあるからです。
Thank you, 2 Ilzes, hostesses of Riga Summit. May you spend happy days in safe.
The article is dedicated to Dean
緊急事態宣言も5月末まで延長されました。皆様がお健やかにお過ごしになりますように。
Praying for peace through flowers.

甲骨文字とはご存知の通り,四大文明の一つで中国に起こった黄河文明の代表的な文化で,亀の甲羅や骨に刻んだ文字をさす,いわば漢字の起源です。
アジアデザイナーの作品からはとにかく力強いイメージを受けます。作品にカスレが存在しないとも言えます。細かく正確なストラクチャーやフレーム,規則正しく並ぶ花の集まり,咲いているものは咲いている今を,つぼみのものはつぼみの今を美しく見せてくれます。ありのままに見せる美がそこにはあります。激しい感情をもシェイプ(型)の美にかえてしまう芸術性に息をのむほどです。
そういうデザインと甲骨文字となんの関係があるかというと,そうなんです。甲骨文字にも形と強さを感じますよね。これまで20年以上,様々な国のデザイナーと接して,彼らの作成に関わりながらお国柄というものを感じました。手伝っていても自分の花を活ける時とは違うなにか,(緊張感は当然ですが,)わかりやすく言うと力の入れ具合です。花を持ち,挿すときの指先や腕の力の入れ具合がどうも違う,腹の底から力をいれて一輪を持つとか指すというような,ふだんと違うことを感じました。硬い物に文字を刻む甲骨文字を書くときは,力を抜いては文字にならないでしょう。漢字の起源である甲骨文字は力を入れるところから始まったのです。だから,その文字を作りだした祖先をもつ彼らの作品構成や花を活けるという動作において,力を抜いた部分が見当たらないのです。自然,作品に力強さを感じるのでしょう。
大陸から伝わった漢字は日本では「真名」と呼ばれて男性が使うものでありました。そして漢字をもとにして,万葉仮名,草仮名を経て,現在のひらがなとおなじ表音文字である「仮名」ができました。平安時代にはひろく女性にも使われましたね。そのころはすでに筆を使って紙に文字を書くようになっていましたから,文字を書くための力はそう必要ではありませんでした。男性の紀貫之が書いた「土佐日記」は有名ですね。冒頭で「男もすなる日記を女もしてみむとてするなり(女の私も仮名で,男性がお書きになるという日記を書いてみますわよ)。」と言っています。平安時代の文化と言えば,「源氏物語」「枕草子」が超ウルトラ有名ですが,このひらがなによって女流文学が花開いたのはいうまでもないでしょうし,ひらがなが醸し出す柔らかさは,今のような困窮した日々であっても穏やかに過ごせる日本人の精神の源かもしれません。
ここで文学の伝達手段である「ひらがな」に目をむけてみると,ひらがなにはカスレがあります。「り」とか「け」というのは最たるもので,お習字で「いろは」を習ったときに「すっと入って,すっと出るのですよ」と教わりました。(リンク先の氏に指導を受けたいものです…。)筆使いで始まった仮名文字と亀の甲羅や骨で始まった甲骨文字では「力」の入れ具合が異なるのは当然でしょう。それが花を持つ力の違いとなり,同じアジアであっても日本と大陸のフラワーデザインの基盤の違いに思えます。
今日,世界中のデザイナーがあらゆる国のデザインや文化を学びながら,様々なデザインを作りだして皆さんの目を楽しませています。世界中を回ってショーをしているアジア出身デザイナーが,若い駆け出しの頃フランスで欧風のデザインを披露してこう言われたそうです。「あなたはアジア出身なのに,どうしてアジアのオリジナリティを表現しないの?」と。それ以来30年近く,彼は母国の文化をベースに様々な国から学んだ慣習やテクニックを加えて,次々と新しいデザインを作り出しています。花の国際交流というのはそういうことではないでしょうか。
バンコクサミット2001にて.jpg)
フラワーデザインを,私はある意味で数学と言語にリンクしたものだと思っています。
スタイルは幾何から来ており,プロポーションは代数で割り出せます。デザイナーなら誰もが思うことですね。では,言語がどうしてリンクしているのかというと,言語とは,ほとんどが〈主語+述語〉でできているからです。日本語では「何がどうする。」「何がどんなだ。」「何が何である。」そして「何がある。」で表せます。この「何が」が主語であって「どうする・どんなだ・何である・ある」が述語になるわけです。いわゆる何かを表すときの骨組みです。ここに修飾語がついていくわけです。「真・添え・控え」に通じるものがあるでしょう。
フラワーデザインでも骨組みがあってそこに修飾物がつきます。副詞のような強調する語として「アクセント」という花資材をいれます。文法で「呼応の副詞」というのがありますが,これは「バランス」をとるときに無意識に使うことと似ています。「右上に線で長く,左下に塊で短く」というような具合です。フラワーデザイナーには数学が得意な人が多いですね。私の知人に日本でいうところの東大を出たデザイナーがいますが,彼のデザインはミケランジェロのように非の打ち所がないほど完成されています。頭脳明晰な芸術家というところでしょうか。
日本人デザイナーでは繊細でふくよかな作品が多いですね。それは古典という文学が存在するからではないでしょうか。古典文学を読むうえで,副詞や形容動詞,形容詞のように修飾語は極めて重要な要素です。私は英語も教えていますが,英語の公式〈主語+動詞〉よりも感動的と思います。“ It is very beautiful.” より,「いとおかし」のほうが何となく含みを感じませんか?(感じない?としたらきっとあなたは国際社会で立派に活躍できるでしょう!)
それらは私たち日本人のDNAに組み込まれています。だから,主役でない修飾というもの,はっきりそれとわからない修飾を理解できるし,そのやり方に長けているのです。英語では関係代名詞や分詞句などが修飾として使われますが,それぞれが主張をしているように規則正しく並んでいなければなりません。節は〈主語+動詞〉のセットが必要ですし,分詞句では正確な前置詞や語順が必要です。こう考えると西欧の美の象徴であるミケランジェロが完璧な作品を作り上げ,レオナルドダヴィンチのモナ・リザがち密な計算によって非がないのは当然のように思えます。ラテン語は英語の基であるわけですから。このようにラテン語からできた英語は完璧な語順と〈主語+動詞〉が必要ですし,中国の漢詩も韻を踏む位置は決められていますね。
日本語では「助詞」というものがあり,古典などは「の」で済まされることが多く見られます。たった一文字「の」をつけることによって名詞は主語にもなるし形容詞にもなります。また語順なんてどうでもいいわけですし,主語などはよく省略されます。古典では主語はほとんど見当たらず,敬語などで主語を探すので古典はきらい~という人も多いのではないでしょうか。一つの文の中に主人公の動作と彼の動作がはいっていることもあり,同じ日本語なのに「誰がどうした」のかわかりにくいのは私だけではないでしょう。けれども,だからこそ,美しいのです。日本語とは無いことが美しいといえる言語,余韻を残す言語と言えるかもしれません。〈主語+動詞〉の文は安定しているし,論理的な欧米のデザインは安定感を与えるけれども,見えないものを想像させる日本語に通じる日本のフラワーデザインは見た人に見えないものを創造させます。だから作品のオーラがふくよかになるのです。
日本人が欧米のデザインを好むようになったのと比例して,英語教育が発達してきました。フラワーデザインが言語とリンクするならば,日本人的なデザインを作り上げるためにも日本語の美しさを探求することはヒントになるかもしれませんね。
3月レッスンをもとに,ポピュラーなトランアングルスタイルを花の形からみた内容にしてみました。
不安な日々の中,花ですこしでも癒されるといいですね。
ちなみに、レッスンで使用したユリは八重咲で,まだあまり出回っていません。でも数年後には八重咲ユリが当然のようになると思います。八重咲のトルコキキョウが当然になったことと同様に…。
現在,たくさんの新種がでているのはラナンキュラスです。
次回レッスンは10日です。次回はトルコキキョウでホリゾントスタイルをつくります。

いつもは課題に合わせた花材をセットにしてお配りしますが,今回はご自分でお花を選んでいただきました。




トライアングルというシンプルな形ですが,フォーカルポイントになるユリと幅を出すためのスィートピー,スターチスと葉物を先にお渡しします。


①高さを出すためのラインフラワー(線状に咲いている花)を2種,
②フォーカルライン(センターラインや斜めに出す花)を作るためにラナンキュラスを4種,
③フィラーフラワー(小花)を2種それぞれ用意して,選んでいただきました。全て選んでいただくのは難しいので,個性が出るような位置の花を選んでいただきました。



3名の生徒さんでしたが,皆さん個性にあふれた作品になりました。